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勉強に役立つ心理学用語7選【小学生でも分かります】

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あぁ、他人の心の声が聞こえたらなぁ、恋愛も仕事も自分の思うがままなのに…

今、このページを読んでるそこのあなた、このようなことを思った経験がありますね。安心してください、私も300回はあります。

今回は言語聴覚士として心理学を学んだ経験から、あなたにざっくりとした心理学の説明と、勉強に役立つ心理学用語を紹介していきます。

今回の記事を最後まで読めば、あなたも周りの友達や家族に、

「その単語を覚えるときにはね、チャンキングすればいいんだよ」と、専門用語を使いこなすインテリジェントな自分を演出することができます。また、効率的な学習のヒントも得られるでしょう。

全部読み終わるのに時間は数分しかかかりません、それでは、はりきって見ていってください。

 

そもそも心理学って?

心理学、英語ではPsychologyと書きます。発音はスァイコォジィィという感じ。

何を研究するかというと、ズバリ「人間の心と行動」に関してです。これだけだと何のこっちゃですね。

実は人間って、人種や民族、国籍などが違っていても、基本的な心理メカニズムと行動パターンて似たり寄ったりなんですよ。

もっと分かりやすい言い方をすると、人間には「こういう場合は、こういう行動をする」という皆に当てはまる法則がある、ということです。

そして、その法則を実験などで確かめていくのが心理学になります。

心理学と一口に言っても、どのような行動を研究するか、どのような人を対象とするかでたくさんの○○心理学という専門分野に分かれていきます。

良くテレビドラマで目にする犯罪心理学とは、「犯罪者」という人たちを対象に、犯罪の予防や犯罪者の更生を目的とした心理学になります。

そして、今回のメインは学習・認知心理学という分野です。

突然ですが、みなさんはこの画像を見たことはありますか?

これ、英語でRubin’s vaseって言うんですけど、何に見えますか?人の顔?それとも壺?どちらも正解です。

日本語で「ルビンの壺」と言われるこの絵は、100年以上前にデンマークの心理学者ルビンさんが考えました。

この絵が書かれている本の中でルビンさんは「図と地の分離」によって、人は「形」を理解していると説明しました。これだけだと、ワケワカランですね。

最初にこの絵をみたとき、黒い部分を「形」として捉えたら、壺。白い部分を「形」として捉えたら、顔に見えます。そして、一度「形」として捉えたら、その部分以外は「背景」に見えちゃうんですね。

だから、壺として見えちゃったら、切り替えて顔として見るのは難しくなってしまうんです。逆も同じ。

形としてみえる部分を「図」、背景の部分を「地」だとルビンさんは説明しています。黒い壺が「図」なら白が「地」、白い顔が「図」なら黒が「地」の関係になります。

一度脳みそが、形として認識してしまったら、それ以外は背景に見えてしまう。それで、「図と地の分離」って説明したんですね。

恋する女の子が好きな人以外は目に入らないように、一度背景として見てしまったら、人間はその部分には注目しなくなります。

このように、人間が周りの環境をどんな風に感じて意識するか(難しい言い方で認知と言います)を研究するのが認知心理学です。

それと関連して、どんな風に人間が学んでいくかを研究するのが学習心理学になります。

学校教育、コーチング、リハビリテーションなどなど、人に何かを教えて行動を変えていく分野には学習心理学の考え方が深く関わっているので、知っているとなるほど~って思うことが多いです。

 

勉強に役立つ7つの心理学用語

ここからは勉強に役立つ心理学用語を7つ紹介していきます。

知っていると自分の学習に役立つだけでなく、友だちにちょっとしたアドバイスもできるようになるのでご覧ください。

報酬と罰

いわゆるアメと鞭ってやつです。心理学者が行った実験では、

マウスを対象に、良い行動に対してはえさを与え、悪い行動に対しては電気ショックを与える実験をしました。すると、良い行動は増えて、悪い行動は減ったのです。

ここで注意しなければならないのは、対象にとって罰(イヤなこと)を与えると、悪い行動は減るのですが、良い行動は増えないということです。

つまり、子どもに向かって「勉強するザマス!」とうるさく言っても効果はないということです。それよりも、「勉強したら大好きなビーフストロガノフが待ってるよ!」と報酬を与えるのが良いわけです。

これは、さまざまな人間関係に応用できます。

彼氏が外出するのをメンドくさがってるときは、「もう知らない。大っ嫌い」と叫ぶよりも、「ディズニーランドに連れて行ってくれたら、夜は頑張っちゃうのになぁ…」と意味深につぶやいた方が効果があるわけです。

その人にとって何が報酬で、何が罰なのか知っておくと人間関係が楽になるかもしれません。

 

学習性無気力

あるゾウの話です。そのゾウは人間に飼われていて、足には鉄の鎖を付けられていました。

あるとき、雪が降ってきました。ゾウは雪から逃げようと、懸命に鎖をちぎろうとするのですが、上手くいきません。

雪が降り続いている冬の間、ゾウはずっと鎖をちぎろうともがきましたが、結局鎖は外れませんでした。

春になると飼い主が鉄の鎖の代わりに、ゾウが力をいれたら簡単に外れる木の鎖をゾウの足にくくりました。

しかし、ゾウは二度と鎖をちぎろうとはしなかったということです。

これ、私がシャワー中に作った学習性無気力の話です。この話で言いたいことは、人間もゾウと一緒で、

何度も繰り返し、自分ではどうしようもないストレスや罰を受け続けると、もう逃げようとも思わなくなるのです。

ブラック会社の社員にありがちな状態ですね。ストレスの極限状態にあって、感情も判断力もマヒしてる、みたいな。

適度のストレスは健康に良いという話もありますが、度をこすと健康を壊します。気を付けましょう。

 

マジカルナンバー7±2

7って不思議な数字です。七福神、七つの大罪、ラッキー7、七人の侍、王下七武海…昔から人間は7という数字に惹きつけられてきました。

認知・学習心理学においてもこの数字は非常に重要な意味を持っています。

どういうことかというと、7±2(5~9)が人間が一度に覚えられる限界である、と1950年代から考えられてきたのです。

簡単な記憶検査の一つに「順唱」というものがあります。1,7,5,6,2,4,8とランダムに言われた数字を覚えて、答えてもらう検査なのですが、それではマジカルナンバー7の影響から、5桁以上覚えらえると問題ないと言われています。

これはあくまで簡単な数字を覚えるときの話であって、普通は一気に7つの言葉を覚えるのは難しいんじゃない?と考えた人が、マジカルナンバー4±1という新説も発表しています。

しかし、大事なことは7にしろ4にしろ、人間が一度に覚えようとしても、限界がある。ということです。

人に大切な事を話すときには、一気にたくさん話すのではなく、要点を何個かにまとめて話した方が良く覚えてもらえるでしょう。

チャンキング(チャンク化)

いやいやいや、7±2どころか何十個も覚えられる人いるし、俺テレビで、トランプ一組をすぐに覚える人みたことあるし。

という疑問のある人もいるでしょう。そのような記憶の達人たちは例外なく「チャンキング」という作業を行っています。

わんでいたいけとっれぶたんこそぱ、といきなり文字の羅列を言われても覚えるのは無理ゲーですが、

ぱそこんたぶれっとけいたいでんわ、と逆に書くとどうでしょう。

ぱそこん、たぶれっと、けいたいでんわ、だと一発で覚えられる人も多いでしょう。

これが「チャンキング」といって情報を、意味のあるかたまりにすると覚えやすくなり、記憶容量を拡張することができる、という理論です。

この理論を基にした記憶術を駆使したら、1組52枚のトランプを1分以内に覚えることができるそうです。スピードカードという種目で、2018年9月現在の世界記録は12.74秒になります。

 

短期記憶と長期記憶

記憶にも種類があるってご存知でしたか?さまざまな記憶についての分類がある中で、一番メジャーなものが、

「短期記憶」と「長期記憶」という分け方です。

短期記憶とは、一時的には覚えているけどすぐ忘れてしまう記憶のこと。みなさん、今日の昼ごはんに何食べたかは覚えていても、1週間前の昼ごはんは答えられないのではないでしょうか?

長期記憶とは、と長い間覚えている記憶のことです。理論的には容量に限りはないとされています。自分の名前、一般常識、自転車の乗り方まで長期記憶に含まれます。

学校の勉強でも、資格試験についてでも、何かを学習するときには、

学んだことをいかに効率よく、短期記憶から長期記憶に移せるかが勝負になります。

集中学習と分散学習

一夜漬けと、コツコツ勉強するのって長期的にはどっちが効果的だと思いますか?この問題、心理学的には集中学習と分散学習という2つの言葉で答えを説明することができます。

集中学習とは、短い時間で繰り返し勉強すること、漢字ドリルを何回もやるような感じです。

分散学習とは、勉強したことを間隔を空けてから再度復習することです。

人間の脳みそは必要のないことは忘れるようにできています。集中学習では、短期的には覚えているんですが、長期記憶の方には定着しにくいです。

分散学習だと、同じことを繰り返し覚えようとするので、脳みそが「これは必要な情報」と判断して長期記憶に移りやすくなります。

何事も、一夜漬けではなくコツコツとやることをおすすめします。

エビングハウスの忘却曲線

あなたが、全く知らなかった英単語を30分掛けて丸暗記したとします。時間がたつと部分的には忘れてしまいますが、

2回目に覚えるときは1回目よりも短い時間で覚えることができます。

具体的に言うと、次の日に復習したら⅔の20分で完璧に覚えなおすことができます。3回目に覚えるときはもっと時間は短くなります。

これが、エビングハウスの忘却曲線の説明になります。

ちなみに、人間が覚えたことは20分後には42%忘れる、1日後には67%忘れるというようにエビングハウスの忘却曲線を説明している人がいますが、似てるようで全然違います。

しかし、復習しなかったらそのまま忘れてしまうのは同じです。

誰でも、新しいことを1回で記憶しきることは難しいです。こまめに覚えなおすことが、どんな学習でも王道であると言えます。

心理学を用いた勉強法とは

いかがだったでしょうか?今回は勉強に役立つ、という観点から7つの心理学用語を紹介していきました。

これで、あなたも明日から、「チャンキングを駆使することでマジカルナンバー7の限界を超えて、記憶したことを短期記憶から長期記憶へと移動させるんだよ」と、友達に認知・学習心理学知ってますアピールが可能になります。

ちなみに、この心理学の考え方を基にした勉強法を、勉強のやり方が分からない人に贈る、すぐに結果が出る方法という記事で説明しているので、効率的な勉強方法が知りたい方は参考にしてください。

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